World of Groggs



〜 ラグビー好きにはたまらない 〜



ジョニ



本格的なラグビーシーズンに入ってきました

遠い欧州では自国のクラブチームの試合あり、
欧州大会あり・・と今月は盛りだくさんな試合月間でもあります!

(先日日本代表が初めて欧州という敵国で勝利した!と
順位の低い国との対戦なのに
トップニュースになっていたことに・・・ちょぴり哀しいものもありました・・
“勝利”は嬉しいことではありますが・・「歴史的勝利」とまで言うかな・・・ )

申し訳ないけれど現代の自国の試合よりも
内容の面白さでは欧州での熱戦の方がより面白い!

と、言うわけで先ずは改めて欧州国の大会を調べてみました

プレミアシップマーク プレミアシップ
 イングランドのクラブチーム決戦
 毎年9月から翌年の決勝戦5月中旬までの
 長いリーグ戦
 ホーム&アウェー方式で相当リーグ戦が
 戦った後、上位4チームがプレイオフトーナメントで
 優勝を争う
 その上位4チームが来年の欧州のクラブチーム
 最高峰を決める
 ハイネケンカップへの出場権が得られる
 リーグ最下位チームは下部リーグへ降格となる

ハイネケンカップ ハイネケンカップ
 欧州クラブチームと地域代表による王者決定戦
 1995年から始まったチャンピオンリーグ
 参加できるのは24チームで各国の枠が
 きまっています
 イングランド6、フランス6、アイルランド3、
 ウェールズ3、スコットランド2、イタリア2で
 22チームとこのリ2枠は前年度活躍した2チームが
 選出
 先ずは6組に分かれて、ホーム&アウェー方式で
 リーグ戦を戦い、各組1位の6チームと2位グループ
 の 成績上位2チームで決勝トーナメントを戦います
 個々2年連続してアイルランドのレンスターが優勝

欧州チャレンジシップ 欧州チャレンジカップ
 ハイネケンカップの下部大会にあたります
 イングランド、フランス、アイルランド、ウェールズ、
 イタリア、スペイン、ルーマニアのクラブチーム
 20チームで行われる
 先ず5組に分かれてホーム&アウェー式で戦い、
 各組1位のチームとハイネケンカップに出場
 できなかった上位3チームがノックアウトステージに
 参戦
 この大会で優勝したチームが翌年のハイネケン
 カップの出場権を獲得します

セルティックリーグ セルティックリーグ/
ラボダイレクト・プロ12

 プレミアシップ(イングランド)、トップ14(フランス)と
 並ぶ3大リーグの一つ、“マグナスリーグ”として
 親しまれてきたケルティックリーグ
 スポンサーが変わったため“ラボダイレクト・
 プロ12”に名称が変更
 ウェールズ、スコットランド、アイルランドの3カ国の
 クラブ及び地域の代表チームだったが、
 2010年のシーズンからイタリアの2チームが参戦
 ホーム&アウェー方式で総当り戦で戦った後、
 上位4チームがプレーオフトーナメントで優勝
を争う

アングロウェルシュ アングロ・ウェルシュカップ
 プレミアシップのイングランド勢クラブチーム
 12チームとマグナスリーグのウェールズ勢の
 クラブチーム4チームによるカップ戦
 先ず4チーム4組に分かれて、他の組のチームとの
 ホーム2試合、アウェー2試合で行う
 その結果各組1位のチーム4チームがプレイオフ
 トーナメントに進出
 この大会でイングランド勢チームが優勝した場合は
 ハイネケンカップに出場資格を得る

そして、11月には毎年各国の代表戦が
南半球の国を行うテストマッチもあります

欧州の選手達は本当にシーズン中切磋琢磨しながら
いろんな大会を経て
やがては国の代表となり
4年に1度のワールドカップへと繋いでいくんだな〜と思いました

2003年WC 決勝戦
2003年 ワールドカップ 決勝戦
歴史に残る最終戦の逆転ドロップゴール


そんな大きな大会や日々の試合の中で
実際に自分でのお気に入りの選手が徐々に増えていきます





言わずと知れた私のお気に入りはイングランド元代表選手
ジョニー・ウィルキンソン

代表だった頃のジョニ


1998年代表デビューから昨年(2011年)のワールドカップ後に
イングランド代表は残念ながら・・
本当に残念・・・
・・引退しましたが・・
2009年5月にイングランドの北の街ニューカッスル・アポン・タインの
ニューカッスル・ファルコンズから
向かった先の南仏トゥーロンでは
まだまだ現役選手として今シーズンもグラウンドに立っています


Toulonでのジョニ
トゥーロンでのジョニ
生き生きと試合しています




やはりファンとしては
ジョニの試合が観たいけれど
南仏は遠いし、またラグビーシーズンも1年の半分強

アイドルに憧れるように
ジョニグッズが欲しい!

しかし・・悲しいかな・・・ラグビー選手のグッズなんて
本家本元でも余り出回っているものではありません

そんな中私の机に鎮座している
“Clay/粘土”人形のジョニ


イングランドの栄光背番号10番


今はもう作成していないそうで・・
現在も在庫なショップでも1体のみ、という
「Groggs」のジョニー・ウィルキンソン


ウェールズは首都のカーディフからローカル電車に揺られて約15分の小さな街の
クレイ人形の工房とショップです


World of Groggs工房兼ショップ










:: World of Groggs ::

 ワールド オブ グロッグス


ウェールズチームのフロント


住所

Treforest, Pontypridd, R.C.T, South Wales, CF371BH.
TEL: 01443 405001/485116

OPEN 月〜金曜日 09:00−17:00
土曜日 10:00−17:00
*2012年11月7日〜 水曜日のみ09:00−19:00
休みは日曜日とBANKホリディ

行き方 カーディフ中央駅から列車にてTreforest駅まで約20分くらい
Treforest駅から徒歩10分



@テレフォレスト駅
カーディフ中央駅から
20分くらいです



A駅を出たら目の前にあるショップ
この店に沿った道を
左方向へ進む


Bそのまま進むと三叉に出ます
人の居る真ん中を
進んでください



Cそのまま歩道を道なりに
進みます



D以前はなかった大きなTESCOの
看板があります
そのまま歩道を道なりに進みます


E道の反対側には学校が
見えてきます
左ずっと奥にかすかに見える
赤い建物がGroggs Shop


駅から徒歩約10分くらいで到着します
ショップサイトのMAPは車での行き方なので
上記をご参考にしていただければ、と思います



ショップの向かい、道路を挟んで向かいの学校の看板です

基本的には駅からまっすぐの道ですが、
解らなくなったら上記の学校を目指して
訊ねていただければ解り易いとおもいます


Groggs工房とショップ




初めてカーディフの街を訪れた1990年代には
ウェールズチームの赤いジャージを着た
通称“レッド・ドラゴン”こと
ウェールズの代表チーム選手達のクレイ人形をよく見かけました


ウェールズチーム
ウェールズ代表選手のミニ人形
左前列アダム・ジョーンズ、中央ダンカン・ジョーンズなど
中央2列目はステファン・ジョーンズ・・ウェールズ名は“ジョーンズ”多し!



元々このカーディフの街以外のショップで
このラグビ0選手達を見かけることがなかったのですが
先ずはカーディフへ行けば・・・彼ら見ることができたので
数年の間は何度か足を運びました

しかし、ある時期からそのカーディフのショップでも
まったく見ることができなくなりました

グロッグス各国ラグビーマスコット
ラグビー各国のマスコット人形
ドラゴン、キィウィー、スプリングボクスなど



その後2007年のラグビーワールドカップで滞在した
カーディフから思いのほか行ける距離に
このグロッグスの工房とショップがあることを知り、
街中にないのならば、
ショップ本家へ行って見ましょう!

と、いうことで向かったのでした
(2000年以前はサイト、という便利なものが一般化ではなかったので
ショップ検索も困難な時代でした・・






その年2007年に初めてこの工房&ショップを訪れた時は
丁度ラグビーワールドカップが始まって2週間くらい経っていました

静かな店内には私一人のお客で
笑顔で迎えてくれたのは
こちらの工房で人形を作る2代目のリチャードでした

彼は日本から来た、と知ると
ニコニコしてショップの裏手の工房に案内してくれました

  

大きな窓を背にした小さなその部屋では
真ん中に黒い革張りのイスの前に轆轤のような丸い台があり
そこで1体1体手作りで作られている様子が伺えました

リチャードは椅子の前に置かれた
まだクレイ(粘土)状態の人形を見せてくれました

ニュージーランドのダン・カーターでした


リチャード・ヒューズの工房
作成しているところを見せてくれた
2代目のリチャード・ヒューズさん



そして、最も最新で作っているのが
この選手なんだ、と見せてくれたのが
当時新進気鋭の南アフリカのブライアン・ハバナでした


クレイ人形  ハバナの作り方
左は作りかけのまだクレイの状態の人形
右はその工程中のクレイ ブライアン・ハバナ


本体を作ったら、乾くまでこのようにビニールを掛けて
1週間ほどそのままにしてから
色を塗っていくそうです

ポーズを決めるまでに写真を見ながら幾つも作るそうです



ニール・ジェンキンスのスパイク
ウェールズの栄光の10番 ニール・ジェンキンズ


ハバナが店内に並ぶ日を想像しながら
その店内に戻ると
ウェールズの選手が多いのは解る・・・



ウェールズ選手達
窓からみたウェールズチームの面々


そして、ラグビー選手のジャージなども多いなか
元々スタンドオフ(10番)に卓越した選手を何人も生み出している
ウェールズの中でも1,2を争う頂点の10番に
ニール・ジェンキンズ、という選手の人形やカード、
ジャージにスパイクと多い・・・


ニール・ジェンキンズ
ニール・ジェンキンズ


気づいた私にリチャードさんは
“ニールと同じ学校だったんだ”
(もちろん!リチャードさんの方がニールより年上です)


“えーーーっっっ!!?”


ニール・ジェンキンズ等身大  ニール・ジェンキンズ
現在Groggsに飾られているニール・ジェンキンズ達
左は等身大のニール 右は年代毎に変わって作られたニールのクレイ人形



そんなお話し伺いながら
ショップのレジコーナーの中でキャサリンさんが
“あなたは誰のファンなの?”

そのキャサリンさんに申し訳なく焦りながらも答えたのは・・・
“ジョニです・・

本当に本当に申し訳ないとは思いながら・・・



リチャードさんと一緒に大笑いで
キャサリンさんが出してくれたのが、
このミニのジョニ

その時私が最初に手にしたGroggsのクレイ人形でした


ジョニー・ウィルキンソン
元イングランド代表 ジョニー・ウィルキンソン







ショップのマスコット?



このGroggsは1965年先代リチャードさんとキャサリンさんのお父さん
ジョン・ヒューズさんが興した工房です

最初はセラミックス製の灰皿や動物など作っていました
それからウェールズと言えばスポーツはラグビー!というほど
この時代のレッドドラゴンことウェールズのラグビーは国民的スポーツでした

そのラグビーの人気から選手の人形をと考えた時に
このクレイ/粘土で作ることを思いつきました

1971年に現在の工房へ移り、
(以前はパブだったそうです)
ラグビーの人気と共に
当時のビックビックプレイヤー達を作り始めました



工房兼ショップ
現在の工房兼ショップへ


そうしてこの技術は家族のリチャード、キャサリンへと
続いていくものとなりました

実際に1978年にリチャードは顔の部分、
キャサリンはクレイ人形のユニフォームの色塗りから始まりました
(当時のリチャードが子供の頃の制作写真があります)

丁度リチャードが子供だった頃
ウェールズチームの全盛期と重なり、
今では伝説の名選手
JPR・ウィりアムス、フィル・ベネット、ガレス・エドワード、
バリー・ジョン、マーヴィン・ディヴィス、JJ・ウィリアムスなどなど・・



ウェールズ往年の名選手
往年の名選手達


いろんな意味でも負けたくないイングランドチームを
次々と試合で翻弄する
当時のラグビーチームの選手達は
現在でもウェールズ国内では知らぬ者は居ない、とまで言われています



それからウェールズラグビーファンのみならず
このクレイ人形は
1部のコレクターに絶大な人気を呼び起こしたのでした

そして、1代目のジョン・ヒューズはラグビー選手のみならず
ウェールズの国歌でもある
“Land of My Father”に因んで
ウェールズの生活を描く一家の父親の姿や
ウェールズのシンボル“レッド・ドラゴン”へと幅を広げ
国内(ウェールズ)のみならず
英国中へとその名を知らしめていきました




アイルランド主将のオドリスコルと
右は“The Voice of Rugby”Bill Mclaren
ラグビー解説者で有名なコメンティター









往年の名選手達が勢ぞろい!
ずらっと並んだレジ後ろのウェールズの選手達


実際にこちらのショップを訪れてみて驚いたことは
リチャードさんの工房を見せてくれたこともそうでしたが、
店内のディスプレイは
まるでウェールズラグビーミニ博物館


圧倒されたのは天井にまでも選手達のユニフォーム

それも現在のピチピチジャージではなく
重たそうな・・・がっしりとした昔ながらのジャージです

天井のジャージ
天井に重なる各国、各選手達のジャージ

店内に光輝くショーケースには
全大会2003年のワールドカップの際の選手や
サイン入りの往年の選手達
非売品でした・・・


右下には懐かしいワラビーズ(オーストラリア)の
キャンピージ!がっっ



今年の2度目の来訪で更に驚いたのは
以前案内してくれた工房は変わっていませんでしたが、
その工房室の反対側に更にミュージアムのように宝の山!もとい!部屋がっっ

2度目のリチャードさんの工房
2度目のリチャードさんの工房では今回はウェールズチーム
フォワードのアダム・ジョーンズ


この工房を出て廊下を進むと・・・見たことあるような選手で沢山の写真




その突き当たりの部屋が“宝の部屋”!



勿論!全て非売品!!
ずらっと並んだ歴代のラグビー選手のクレイ人達

現在のウェールズ第一列
最初の頃のラグビー選手達
進化しているニール・ジェンキンズ
カーリングとJPR・ウィリアムス 1970年代の黄金時代レッドドラゴン 日本代表選手たちサイン

この部屋は今まで公開していなかったそうなのですが、
きちんと整えてこのような部屋に作り直したそうです


おフランス元代表 シャバル   元ウェールズ代表 シェーン・ウィリアムス


訪れたラグビー選手達のサインボードや
すでに製造していない往年選手達


またリチャードさんの作るクレイ人形のスタイルの変化を見るのも楽しいです

デフォルメされた往年の選手や
段々進化していったニール・ジェンキンズは
作家としてのリチャードさんの進化?にも共通しています

もちろん!店内も変わりました!

ウェールズチームメンバー増えました
窓が大きくなり、レッドドラゴンメンバーも
大小選手が増えました!


ディスプレイも変わりました
クレイ人形だけでなく、
ウェールズ地元グッズも沢山あります!


オールブラックスメンバー
南半球勢選手も沢山増えました!
オドリスコル中心のアイルランド勢
人気のお隣アイルランド勢

ラグビー選手中心に写してきましたが、
実はこちらのショップではウェールズのロコ商品も沢山あります

ウェールズと言えば
“レッド・ドラゴン”

ドラゴンものやカード、ティータオルやウェールズフラッグなどなど・・
見ているだけで楽しくなります





もし、ラグビーが大好きで
カーディフへいらっしゃることがありましたら
是非是非ミレニアム・スタジアムだけでなく
こちらまで足をお運びくださいませ

決して後悔はしません!
ラグビー好きならお訪ねくださいね


日本代表のユニフォーム
リポビタンAがない日本代表チームのさくらジャージ












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